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林紘義著作集第四巻・観念論的・宗教的迷妄との闘い(1999年)

スターリン体制から「自由化」へ―現代「社会主義」体制論 国家資本主義の内的「進化」のあとづけ (1972年)

宮本・不破への公開質問状―ハンガリー事件・スターリン批判・ポーランド問題について (1982年)

我々の闘いの軌跡―“左”右の日和見主義に反対して 栗木伸一評論集 (1979年)

新たな労働者党の建設をめざして―吉岡直人遺稿集 (1974年)

資本主義の民主的改良か社会主義的変革か―日本共産党批判 (1974年)

ジャガノートの車輪の下で―苦悩し闘う労働者たち (1978年)

労働者派・社会主義派の代表を国会へ!―マル労同は第34回衆院選を闘い抜く (1976年)

革命的社会主義の旗をかかげて―マル労同は選挙斗争をどう斗うか (1975年)

破産した“革新”幻想―美濃部都政8年の総括 (1975年)


アンリ・パルビュス著『クラルテ』

帝国主義戦争への激しい怒り

 著者アンリ・パルビュスは1873年生まれ、当初の「絶対的平等」をめざす人間主義から、第一次世界大戦の経験を経て、マルクス主義(1923年フランス共産党に入党)に成長していった行動の作家である。


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木村禧八郎『インフレーションと国民生活』

インフレを執拗に追求

『海つばめ』第779号2000年6月25日
 本書は木村禧八郎のインフレーションについての論文を一冊にまとめたものである。
 木村は労農派=社会党系のジャーナリスト、理論家であるが、マルクス主義を信奉し、戦前から一貫してその立場からインフレーションを分析し、批判してきた人物で、“篤実な”人柄で知られている。その意味では、彼の分析には共産党系の無節操な理論家には見られない積極的な契機がある。


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三宅義夫著『マルクス・エンゲルス/イギリス恐慌史論』

恐慌に関する論評を紹介

『海つばめ』第897号2002年12月8日
 バブルがはじけて十年余りになるが、日本資本主義は依然として出口のない不況の中で喘いでいる。こうした中で、マルクスやエンゲルスが恐慌についてどのように論じていたかを振り返って見るのも無駄なことではあるまい。


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カウツキー著『キリスト教の起源』

キリスト教誕生を唯物史観で解明

『海つばめ』第798号2000年11月16日
 本書はキリスト教の誕生を、その歴史的・社会的背景から掘り起こし、聖書の矛盾した記述の分析を通じてそこに隠されている歴史的な真実を抉りだそうとするものである。こう述べると、五百頁を越えるこの“大著”のすべてが、キリスト教について書かれているかに思えるが、実はそうではなく、むしろ古代ローマの経済的・政治的・思想的分析やユダヤ民族の歴史的分析などが大きな部分(ほぼ三分の二)を占め、実際のキリスト教そのものの分析はほぼ全体の四分の一ほどしかない。にもかかわらず、全体としてはやはりキリスト教が何故に誕生し、また世界宗教の一つとして発展したのかを、唯物史観にもとづいて解明しようとしたものといえる。


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都築忠七著『エリノア・マルクス』

「革命の娘」の生涯描く

『海つばめ』第822号2001年5月20日
 改めて断るまでもないだろうが、本書の主人公はマルクスの末娘であるエリノア・マルクス(愛称トゥッシー)その人である。本書(最初は英文で書かれ六七年に英国で出版された)は著者によると、「この書物は、エリノア・マルクスの最初のフル・スケールの伝記だったため、予想外の反響や批評に恵まれた。二つの外国語訳――イタリア語訳とドイツ語訳――も現れた。恐らくは悲劇と呼べる主題のドラマ的特質のため、本書の劇化も二つほど試みられた」という。七七年にはBBCが三回シリーズでTVドラマ化したこともあったというから、とりわけヨーロッパでは大きな関心を持たれたようである。


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モートン著『イギリス・ユートピア思想』

モアからウェルズまで読み解く

『海つばめ』第815号2001年3月25日
 本書は、中世から近世に至るイギリスの様々なユートピア思想を歴史的思想史的に読み解き、位置づけようとしたものである。それは、ある意味ではイギリス文学史論でもある。その対象は実に幅広い。


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ニム・ウェールズ、キム・サン共著『アリランの歌』

ある朝鮮人革命家の生涯

『海つばめ』第592号1996年8月4日
 日本の植民地支配に呻吟し、その民族の解放闘争のために殉じた多くの朝鮮人革命家たちが居たことについて、かつての抑圧民族の一員であるわれわれはあまり知らないのではないだろうか。かくいう筆者自身も、恥ずかしながら、今回、この著書を読んで初めてそこに出てくる多くの朝鮮人革命家の存在を知った次第である。


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ドイツ社会主義統一党編『カールとローザ』

胸打つ追悼集・独革命の断章

『海つばめ』第673号1998年4月12日
 この書物はローザ・ルクセンブルグとカール・リープクネヒトの生誕百周年を記念して、ドイツ社会主義統一党(共産党)が一九七一年に出した追悼集である。
 寄稿しているのは、フランツ・メーリングといったドイツ社会主義運動の大御所から、スターリン主義者(例えば、ヴィリヘルム・ピーク)、あるいはローザやカールと同時代を生きたクララ・ツェトキン、第一次世界大戦下の困難な状況を社会主義の裏切り者(社会民主党)に反対し、国際主義と社会主義の旗を高く掲げて闘い抜いた若い労働者革命家たち(そして後にローザやカールとともにドイツ共産党を組織し、そこに結集した人々、そして二人の死を衝撃をもって迎えた人々)、二人の教え子(というのは、ローザらは党学校で教えていたから)など多くの人々である。
 もちろん、追悼の文章は、追悼集が出た一九七〇年頃のものだけでなく、古いものも多く取り込まれている。


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生徒に靖国礼讃のビデオ――青年会議所が鑑賞運動

『海つばめ』第1045号2007年6月16日
 「大東亜戦争は自衛のための戦争だった」「一緒に靖国神社に行ってみない?」――こんなセリフが交わされるDVDアニメが、教材として教育現場で使われている。
 このアニメのタイトルは『誇り――伝えようこの日本の歴史――』。日本青年会議所が中学生向けに作成したもので、これを教材とした近現代史教育学習が、文科省の「新教育システム開発プログラム」として認定されたのである。


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鯵坂真他著『ヘーゲル論理学入門』

初めて学ぶ人のための好入門書

週刊労働者新聞1995年3月5日第524号
 マルクス主義者にとってヘーゲルの論理学を学ぶ必要については多言を要しない。本書でも最後の「補論」で「ヘーゲル論理学と社会科学」としてそれが解説されている。例えばマルクスはエンゲルスへの手紙で「『資本論』の編纂の方法ではヘーゲルの『論理学』にあらためて目をとおしたことが大いに役立った」と述べていること、またマルクスには「経済学の重荷」と手が切れたら、『弁証法』について書く計画があったが、それが果たせなかったこと、しかし「ヘーゲル論理学の合理的なものは『資本論』の方法として十分に生かされています。だから『資本論』を研究することによってその神秘的な形をはぎとったヘーゲルの弁証法を知ることができるのです。他方、『論理学』を研究することによって、『資本論』の方法をより深く理解することができます。『資本論』の弁証法は経済学の論理の展開として具体的な形で存在しており、方法そのものは隠されています。これを普遍的・一般的な弁証法としてつかむためには『論理学』がおおいに役立つのです」と。


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突破口は団結した闘い――“窮乏化”の悪循環を絶つ道

【一面連載/ワーキング・プア――「絶対的窮乏化」は現実だ(6)/最終回】

 最後に労働運動とワーキングプアの問題について検討しよう。
 周知のように既成の労働運動は、ワーキングプアの問題にほとんど対応できなかった。大企業の正社員を中心にした連合は、八〇年代以降急速に増加してきたパート労働者を中心とする非正規労働者の闘いに関心を示さなかった。バブルが崩壊し、正規労働者が次々にリストラされていった九〇年代以降においても「企業の生き残り」を最優先する彼らは、正社員の雇用確保のためにストライキ一つ組織することはなかった。


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スミスの手頃な入門書

水田洋著『アダム・スミス』

『海つばめ』第634号1997年6月22日
 『諸国民の富』の著者として知られるアダム・スミスの理論はマルクスの『資本論』や『剰余価値学説史』などを通して間接的に知られているとしても、『諸国民の富』を読み、直接その思想に触れた人は少ないのではなかろうか。かくいう私もそうした一人で、『資本論』などを読むとき、必要に応じてマルクスが引用した部分を参照する程度でしかなかった。
 しかし、『諸国民の富』を取り上げた研究会に参加して読み進んで行くうちに、スミスの思想の全体や、その歴史的背景を知りたいという欲求が募った。そんな折り見つけたのが本書である。文庫本ということもあり、食い足りなさは残るが、これはスミスの生涯と思想への最も手頃な入門書であろう。


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20世紀初頭米国の児童労働を告発

ルイス・ハイン写真集『小さな労働者』

『海つばめ』第616号1997年2月2日
 ルイス・ハイン(一八七四〜一九四〇)というアメリカの写真家を御存知だろうか? 第一次世界大戦が始まる前の数年間(一九〇八〜一九一三)にわたり、アメリカで働く何千人もの子供たちを撮影した人物である。そのハインの写真と評伝が一緒になった『ちいさな労働者(KIDS AT WORK)』という本が最近出版されたので紹介したい。そこには二十世紀初頭のアメリカの炭坑、紡績工場、ガラス工場、缶詰工場、綿花畑等々で過酷な労働に従事し、資本の欲しいままの搾取にさらされていた「ちいさな労働者」たちの姿がある。


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グルズデフ編 『マルクス=エンゲルス教育論』

教育変革の根本示す

 ロシア語版のまえがきによると、この本は「教育にかんしてマルクスおよびエンゲルスの述べた見解をできるかぎりすべてにわたって紹介することを課題」として編集されたという。全二巻にわたり年代順にまとめられており、マルクスとエンゲルスの教育に関する見解を知るうえで活用できる本である。
 マルクス主義における教育論の基調は「労働と教育の結合」という言葉で代表される。これは非常に短い言葉であるが教育というものの本質を物語っており、それはいったい何のために、また、どのようになされなければならないのか、ということについて多くのことを示唆しているように思われる。


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「厳罰化」の風潮

『海つばめ』第1044号2007年6月3日【草枕】

 少年法が改正されて、少年院送致の下限年齢を「おおむね十二歳」に引き下げ、警察による捜査権を認める法案が成立した。
 罪を犯したらつぐないをすべきだ、十四歳であろうと、十二歳であろうと同じだ、「厳罰化ではなく、適正化だ」といった論理がまかり通ったのである。
 このブルジョア社会は、自らの腐敗、頽廃が生み出す凶悪な犯罪におびえ、恐怖して、ただ「厳罰化」を一層進めることによってしか対処できなくなっているのだ。


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生活保護下回る最低賃金――安倍のセーフティネットの偽善性

【一面連載/ワーキング・プア――「絶対的窮乏化」は現実だ(5)】

 今回は最低賃金問題を取り上げよう。
 最低賃金とは、賃金の最低額を国が決め、それを下回る金額で雇うことを禁止したものである。この制度は非正規労働者を含め全労働者に適用され、生活の安定のためのセーフティネット(安全網)と言われている。
 日本の最低賃金は都道府県ごとに設定されており、時給の最高額は東京都の七百十九円、最低は青森、岩手、秋田、沖縄で六百十円、加重平均で六百七十三円である。週四十時間、月二十二日働いたとすると、十一万八千四百四十八円、年収二百万円を得るには年間三千時間も働かなければならない。


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