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2007-8-5 20:29
ドグマによって損なわれた危機の分析
『火花』第586号1983年4月17日
はじめに
本書は、アメリカの“マルクス主義″者、P・M・スウィージーとH・マグドフによる最新の著作である(昨年12月刊行)。とはいっても、この二人のコンビによる最近のいくつかの著作――『アメリカ資本主義の動態』『アメリカの繁栄は終った』等――と同様、本書の論文もまた新たに書き下されたものではなく、二人が共同編集する「マンスリー・レビュー」に発表した論文を中心に他誌への寄稿文、大学での講義要綱などをまとめたものである。それ故、内容は体系的とは言い難いし、個々の論文も十分展開されてはいない。
にもかかわらず、本書が読者の関心を引くとすれば、著者たちがともかくも“マルクス主義”の立場(何故“”つきかは後で述べる)から「アメリカ資本主義の危機」に迫ろうとしているからであり、また扱われている時期が70年代後半から80年代初め(レーガンの登場直後まで)と最近の時期に属するからであろう。
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