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林紘義著作集第四巻・観念論的・宗教的迷妄との闘い(1999年)

スターリン体制から「自由化」へ―現代「社会主義」体制論 国家資本主義の内的「進化」のあとづけ (1972年)

宮本・不破への公開質問状―ハンガリー事件・スターリン批判・ポーランド問題について (1982年)

我々の闘いの軌跡―“左”右の日和見主義に反対して 栗木伸一評論集 (1979年)

新たな労働者党の建設をめざして―吉岡直人遺稿集 (1974年)

資本主義の民主的改良か社会主義的変革か―日本共産党批判 (1974年)

ジャガノートの車輪の下で―苦悩し闘う労働者たち (1978年)

労働者派・社会主義派の代表を国会へ!―マル労同は第34回衆院選を闘い抜く (1976年)

革命的社会主義の旗をかかげて―マル労同は選挙斗争をどう斗うか (1975年)

破産した“革新”幻想―美濃部都政8年の総括 (1975年)


社会評論社『世界農業問題の構造化』

講座派vs労農派の資本主義論争

『海つばめ』第674号1998年4月19日
 一九二〇年代後半から三〇年代にかけて、講座派と労農派の間で日本資本主義の評価をめぐる論争が繰り広げられた。講座派とは『日本資本主義発達史講座』を刊行していたグループで共産党であり、労農派とは雑誌『労農』を刊行していたグループで後の社会主義協会へとつながることはよく知られているとおりである。
 今回取りあげた本は、この講座派と労農派の論争について双方の代表的な主張を掲載し、読者が自分の目で読み、自分の頭でこの論争の意義と問題点を考えることが出来る、資料集的なものである。


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スウィージー・マグドフ「アメリカ資本主義の危機」

ドグマによって損なわれた危機の分析

『火花』第586号1983年4月17日

はじめに

 本書は、アメリカの“マルクス主義″者、P・M・スウィージーとH・マグドフによる最新の著作である(昨年12月刊行)。とはいっても、この二人のコンビによる最近のいくつかの著作――『アメリカ資本主義の動態』『アメリカの繁栄は終った』等――と同様、本書の論文もまた新たに書き下されたものではなく、二人が共同編集する「マンスリー・レビュー」に発表した論文を中心に他誌への寄稿文、大学での講義要綱などをまとめたものである。それ故、内容は体系的とは言い難いし、個々の論文も十分展開されてはいない。
 にもかかわらず、本書が読者の関心を引くとすれば、著者たちがともかくも“マルクス主義”の立場(何故“”つきかは後で述べる)から「アメリカ資本主義の危機」に迫ろうとしているからであり、また扱われている時期が70年代後半から80年代初め(レーガンの登場直後まで)と最近の時期に属するからであろう。


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ハイエク著『隷属への道』

新自由主義の元祖の信念

『海つばめ』第709号1999年1月17日
 ブルジョアやブルジョア学者によって自由主義思想がもてはやされているが、その一つがハイエクの思想である。
 ハイエクは自由主義論者であるとともに、経済学者とくに景気論者として知られ、一九七四年その貨幣論および経済変動についての理論と、経済と社会制度の相互依存関係についての分析でノーベル賞を受賞している。本書で論じられているのは社会理論であり、東欧では自由主義的反体制運動派の「座右の書」として広がり、大きな影響を与えたといわれている。


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『ドブロリューボフ著作選集』(鳥影社)

ドブロリューボフの愛国心論に学ぶ
『ジェレプツォーフ氏のでっち上げたロシア文明』を読んで


『海つばめ』第734号99年7月18日
 『ドブロリューボフ著作選集』(鳥影社)の第五巻に入っている論文「ジェレプツォーフ文明」(一八五八年)において、ドブロリューボフは、“二流のスラヴ主義者”であるジェレプツォーフの著作「ロシア文明史試論」(一八五八年)をとりあげ、スラヴ主義者の反動的思想に公然と反対しつつ、愛国心や公共の福祉、歴史観等々の問題を論じてロシア人民の闘いの方向を明らかにしている。愛国主義、国家主義が再びはびこりだした現在、百数十年前の徹底した革命的民主主義者からも、学ぶべきことは多い。


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加藤雅信著『「所有権」の誕生』

世界中で同様の過程辿る

『海つばめ』第828号2001年7月1日
 本書は民法学者である著者が文化人類学の研究を踏まえ、自らもモンゴル、中国雲南省の奥地などで実地調査を試みながら、「所有権」概念がいかに誕生してきたかを解き明かそうとしたものである。


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木村禧八郎『インフレーションと国民生活』

インフレを執拗に追求

『海つばめ』第779号2000年6月25日
 本書は木村禧八郎のインフレーションについての論文を一冊にまとめたものである。
 木村は労農派=社会党系のジャーナリスト、理論家であるが、マルクス主義を信奉し、戦前から一貫してその立場からインフレーションを分析し、批判してきた人物で、“篤実な”人柄で知られている。その意味では、彼の分析には共産党系の無節操な理論家には見られない積極的な契機がある。


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三宅義夫著『マルクス・エンゲルス/イギリス恐慌史論』

恐慌に関する論評を紹介

『海つばめ』第897号2002年12月8日
 バブルがはじけて十年余りになるが、日本資本主義は依然として出口のない不況の中で喘いでいる。こうした中で、マルクスやエンゲルスが恐慌についてどのように論じていたかを振り返って見るのも無駄なことではあるまい。


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カウツキー著『キリスト教の起源』

キリスト教誕生を唯物史観で解明

『海つばめ』第798号2000年11月16日
 本書はキリスト教の誕生を、その歴史的・社会的背景から掘り起こし、聖書の矛盾した記述の分析を通じてそこに隠されている歴史的な真実を抉りだそうとするものである。こう述べると、五百頁を越えるこの“大著”のすべてが、キリスト教について書かれているかに思えるが、実はそうではなく、むしろ古代ローマの経済的・政治的・思想的分析やユダヤ民族の歴史的分析などが大きな部分(ほぼ三分の二)を占め、実際のキリスト教そのものの分析はほぼ全体の四分の一ほどしかない。にもかかわらず、全体としてはやはりキリスト教が何故に誕生し、また世界宗教の一つとして発展したのかを、唯物史観にもとづいて解明しようとしたものといえる。


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スミスの手頃な入門書

水田洋著『アダム・スミス』

『海つばめ』第634号1997年6月22日
 『諸国民の富』の著者として知られるアダム・スミスの理論はマルクスの『資本論』や『剰余価値学説史』などを通して間接的に知られているとしても、『諸国民の富』を読み、直接その思想に触れた人は少ないのではなかろうか。かくいう私もそうした一人で、『資本論』などを読むとき、必要に応じてマルクスが引用した部分を参照する程度でしかなかった。
 しかし、『諸国民の富』を取り上げた研究会に参加して読み進んで行くうちに、スミスの思想の全体や、その歴史的背景を知りたいという欲求が募った。そんな折り見つけたのが本書である。文庫本ということもあり、食い足りなさは残るが、これはスミスの生涯と思想への最も手頃な入門書であろう。


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D・ハーヴェイ著『新自由主義』

資本主義の本性を解き放つ
D・ハーヴェイ著『新自由主義』を読んで


 『新自由主義』(デヴィット・ハーヴェイ著/作品社)という本が出版されている。副題に「その歴史的展望と現在」とあるように、新自由主義がどのように世界に広まり増殖していったかを歴史的に明らかにしようとしたものである。本書を紹介しつつ、新自由主義の歴史的な意味を考えてみよう。


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