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林紘義著作集第四巻・観念論的・宗教的迷妄との闘い(1999年)

スターリン体制から「自由化」へ―現代「社会主義」体制論 国家資本主義の内的「進化」のあとづけ (1972年)

宮本・不破への公開質問状―ハンガリー事件・スターリン批判・ポーランド問題について (1982年)

我々の闘いの軌跡―“左”右の日和見主義に反対して 栗木伸一評論集 (1979年)

新たな労働者党の建設をめざして―吉岡直人遺稿集 (1974年)

資本主義の民主的改良か社会主義的変革か―日本共産党批判 (1974年)

ジャガノートの車輪の下で―苦悩し闘う労働者たち (1978年)

労働者派・社会主義派の代表を国会へ!―マル労同は第34回衆院選を闘い抜く (1976年)

革命的社会主義の旗をかかげて―マル労同は選挙斗争をどう斗うか (1975年)

破産した“革新”幻想―美濃部都政8年の総括 (1975年)


安 世舟著『ドイツ社会民主党史序説』

ドイツ社民党の体制内化を解明

『海つばめ』第727号1999年5月27日
 ドイツ社会民主党は、第一次世界大戦の直前には党員百万人を数え、当時としては世界最大組織の政党に成長した。ところが、世界戦争と激動の時代に、労働者の革命的闘いを押さえつけ、革命を流産させるという犯罪的行為を働く存在にまで成り下がった。一体ドイツ社民党に何が起きたのか、この党の歴史は我々の関心を大いに呼び起こす。


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松本清張著『昭和史発掘』全13巻

二・二六事件を中心に

『海つばめ』第818号2001年4月15日
 松本清張の『昭和史発掘』は、一九六四年から七一年にかけて、週刊誌『文芸春秋』に連載されたもので、順次単行本として出版され、十三巻に及んでいる膨大な歴史書である。
 その内容は、本の名からも推測されるように、昭和の歴史の探求であるが、単なる平板な歴史の追跡ではない。
 松本は鮮明な問題意識のもとに、詳細に、そしてたんねんに事実を集め、積み重ねつつ、昭和史の極めて特徴的な諸断面にいどむのである。


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ライスナー著『ヨーロッパ革命の前線から』

一九二三年蜂起を生き生きと

『海つばめ』第716号1999年3月7日
 本書は、一九一八年から一九年にかけてのソヴィエトにおける内戦を扱った『前線』と二三年のドイツ・ハンブルグの蜂起を描いた『バリケードに立つハンブルグ』の二つのルポルタージュで構成されている。
 著者のラリサ・ライスナーは一八九五年に当時ロシア領だったポーランドの都市ルブリンで生まれる。父はバルト地方出身の大学教授、母はポーランド人だった。十年ほどドイツで生活した後、一九〇五年ロシアに戻る(父は後の法学者・社会学者のミハイル・ミハイロビッチではないかと言われている。二八年没)。彼女は一九一七年の二月革命ではゴーリキーの新聞『新生活』に協力し、ケレンスキー政権批判の文書をかき、十月革命の勝利とともに共産党員。一九一八年から『前線』を各紙に連載、同年赤色ヴォルガ・カスピ艇隊の指揮官ヒョードル・ラスコリニコフと結婚する。一九二三年、単身ドイツに赴き、失敗に終わったドイツ革命の終幕に立ち会い、その証人として『バリケードに立つハンブルグ』を遺した。一九二六年、三十歳の若さで亡くなる。


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大佛次郎著『ドレフュス事件』

軍部の反動性を暴く

『海つばめ』第651号1997年10月26日
 本書の著者である大佛次郎といえば『赤穂浪士』や『鞍馬天狗』等の時代小説で有名だが、『海つばめ』の読者にはパリ・コミューンを題材とした『パリ燃ゆ』や『パナマ事件』などの十九世紀末のフランス第三共和制下の社会問題を扱った一連のノンフィクション作家としての方が親しみ深いと思う。本書もそうした一冊である。


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荒畑寒村著『ロシア革命運動の曙』

ロシア革命の源流を探る

『海つばめ』第618号1997年2月16日
 プレハーノフやレーニンら、多くのロシアの社会主義者は、十九世紀ロシアの革命的民主主義的運動であったナロードニキ運動を直接に経験するか、あるいは少なからぬ思想的影響、啓発を受けている。レーニンの兄・アレクサンドルは、この運動の最末期に「『人民の意志』党テロリスト支部」を名乗り、皇帝アレクサンドル三世の暗殺を企て発覚、処刑(八七年)されている。十六歳の多感なレーニンが受けた衝撃は大きかっただろう。だが彼は、社会主義者としての歩みを開始したその時から、この運動の限界を厳しく指摘し、労働者階級に立脚した革命政党の建設を訴えたことは言うまでもない。


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山辺健太郎著『日本の韓国併合』

日韓併合の真実を暴く

『海つばめ』第830号2001年7月15日
 本書は、明治時代の「征韓論」から韓国の併合に至る過程に生じた重要な政治的事件について、その真実を明らかにすることを目的としている。著者は「あとがき」で本書の目的について次のように述べている。
 「私は、朝鮮史では、まず日本の朝鮮侵略の事実を明らかにすることが必要だと思う。本書が、政治・外交史に偏しているのは、一つには、このような理由による。
 そのために私がとくに力を注いだのは、これまでの朝鮮史研究で、あやまり伝えられたことの解明であった。これまでの日本人による朝鮮史の多くは、うそと俗説のうえにきずきあげらた、といっていい。私はまず、このうそと俗説をうちやぶることに力を注いだつもりである」


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村瀬興雄著『ナチズム』

ナチス台頭の背景に迫る

『海つばめ』第656号1997年11月30日

 ナチズムが持った異常性と非合理性が、いかにしてドイツを席捲し、大衆を熱狂へと駆り立てていったのか。本書は、ここに焦点をあてつつ、ヒトラーとナチスの言動の変遷を追いながら、明らかにしようとする。従ってそれは、同時に、ナチズムの本質とその台頭の秘密に迫るものである。


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河野健二著『フランス革命小史』

諸階級の闘争として活写

『海つばめ』第632号1997年6月8日
 フランス革命について書かれた書物は多数あるが、著者はこの著作の意図を次のように特徴づけている。
 「フランス革命を理想化するあまり、往々、見ることのできないものをこの革命の中に見たり、反対に見るべきものを見なかったりすることがある。そういう偏見からはなれて、私はこの革命を人間の行った人間らしい革命として見直すべきだと思った。……歴史を学ぶということは、、結局、現在に生きる者として過去の経験や事実にさまざまの重要度をあたえ、取捨選択を行い、関連のみちすじをつけようと試みることであろう。……『叙述を少なくし、思索を多くする』上で、私は社会科学の力に多く頼った。社会科学こそ、歴史をとく唯一といわないが、最も根本的な方法だと私は考えているからである」


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ジョン・リード著『世界をゆるがした十日間』

革命の真実を生き生きと

『海つばめ』第583号1996年6月2日

 ソ連邦の崩壊に伴ってロシア革命の“評判”は著しくおとしめられてしまった。いわく「十月革命は必要ではなかった」「レーニンさえいなければ、ボルシェヴィキさえ権力を握らなければ、ロシアはスターリン体制のような野蛮な専制国家にはならなかっただろう……」(!)。
 これが好き勝手な歴史認識を示すブルジョア反動派の世迷い言であることは今更言うまでもない。


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ニム・ウェールズ、キム・サン共著『アリランの歌』

ある朝鮮人革命家の生涯

『海つばめ』第592号1996年8月4日
 日本の植民地支配に呻吟し、その民族の解放闘争のために殉じた多くの朝鮮人革命家たちが居たことについて、かつての抑圧民族の一員であるわれわれはあまり知らないのではないだろうか。かくいう筆者自身も、恥ずかしながら、今回、この著書を読んで初めてそこに出てくる多くの朝鮮人革命家の存在を知った次第である。


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ドイツ社会主義統一党編『カールとローザ』

胸打つ追悼集・独革命の断章

『海つばめ』第673号1998年4月12日
 この書物はローザ・ルクセンブルグとカール・リープクネヒトの生誕百周年を記念して、ドイツ社会主義統一党(共産党)が一九七一年に出した追悼集である。
 寄稿しているのは、フランツ・メーリングといったドイツ社会主義運動の大御所から、スターリン主義者(例えば、ヴィリヘルム・ピーク)、あるいはローザやカールと同時代を生きたクララ・ツェトキン、第一次世界大戦下の困難な状況を社会主義の裏切り者(社会民主党)に反対し、国際主義と社会主義の旗を高く掲げて闘い抜いた若い労働者革命家たち(そして後にローザやカールとともにドイツ共産党を組織し、そこに結集した人々、そして二人の死を衝撃をもって迎えた人々)、二人の教え子(というのは、ローザらは党学校で教えていたから)など多くの人々である。
 もちろん、追悼の文章は、追悼集が出た一九七〇年頃のものだけでなく、古いものも多く取り込まれている。


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